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北千住院、三軒茶屋院、曳舟院、門前仲町院:熱中症
2016/05/29
今年の夏は暑くなるそうです。暑くなると心配なのが熱中症です。
前半は、「熱中症」の仕組み、症状、対処法や予防法を、後半は外で遊ぶ(スポーツをする)
子供の熱中症予防について書いて見たいと思います。
1)熱中症の環境因子
湿った空気を含む「太平洋高気圧」が活発になる7、8月に熱中症は多いのですが、実際には
5、6月でも冷房が準備されていない閉所では熱中症の可能性が十分にあります。
それ以外にも、気温が高い、湿度が高い、風が強い、日差しが強い、急に熱くなったなどの
環境因子があれば、熱中症になりやすいので注意して下さい。
2)熱中症の仕組み
人間には「恒常性(こうじょうせい)」という体温を一定に保とうとする機能があるため、
通常、高温下では下の様に人間は体温を調整します。
「高温→体温上昇→発汗→体温の放熱→体温下降→いつもの体温」
しかし「高温多湿」となるとちょっと違ってきます。
「高温多湿→体温上昇→発汗で体温を放熱したいが、多湿で発汗ができない(放熱が出来ない)
→体温上昇→熱中症」こんな感じで熱中症になってしまいます。
また、体調不良の時もうまく体温を放熱出来ず、熱中症になってしまいます。
3)熱中症の症状、分類と対処法
症状 対処
重症度:I度 (応急処置と見守り)
*手足がしびれる 冷所での安静、体表冷却
*めまい、立ちくらみがある 経口的に水分とナトリウム
*筋肉のこむら返りがある(痛い) 補給
*気分が悪い、ボーとする
重症度:II度 (医療機関での診察が必要)
*頭ががんがんする(頭痛) 重症度I度の処置に加え
*吐き気がする・吐く 衣服をゆるめ、体を冷やす
*からだがだるい(倦怠感)
*意識がなんとなくおかしい
重症度:III度 (入院加療が必要)
*意識がない なるべく早く病院に搬送する
*体がひきつける(けいれん)
*呼びかけに対して返事がおかしい
*真直ぐに歩けない・走れない
*体が熱い
4)予防のための、日常生活での注意事項
4-1)暑さを避けましょう:暑い日はくれぐれも無理のないように!
4-2)水分を補給しましょう:
*こまめに水分補給
*のどが渇く前に水分補給(スポーツ中は30分に1回程度)
*アルコール、コーヒーは利尿作用があるので水分補給にはなりません
*起床時、就寝前、入浴前後に水分補給
*大量に汗をかいた時は塩分も忘れずに補給
4-3)急に暑くなる日に注意しましょう:
暑い環境で運動や作業を始めてから3~4日で体温上昇を防ぐのが上手に
なってくるので徐々に、早めに暑さに慣れるように工夫しましょう。
4-4)暑さに備えた体作りをしましょう:
暑い日が続くと、体がしだいになれることを「暑熱順化」といいます。
暑熱順化は「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる強度で毎日30分
程度の運動(ウォーキングなど)を継続すると2週間程度で獲得出来ます。
5)子供の屋外での熱中症予防(経験談)
この時期から「子供が屋外でスポーツ(運動会、野球やサッカーの試合など)を行う際に、
子供が熱中症にならないようにするにはどうすればよいか?」という問い合わせがあります。
残念ながら、身体の温度調節機能が未発達の子供の熱中症を完全に防ぐことは無理のようです。
スポーツイベント前の子供の熱中症対策として下をお勧めします。
5-1)睡眠を十分にとる
→体の温度調節機能が働きやすいようになります。
5-2)家の冷房の設定を弱めにする
→瞬間的に人間が適応できる温度差は5度程度と言われています。
実際に運動を行う環境に近い温度で生活する時間を増やします。
5-3)子供に過度のプレッシャーをかけない(笑)
→気合の入っている親御さんのお子さんに熱中症が多い気がします。
子供も緊張するんですかね?
屋外でのスポーツイベントには、スポーツドリンク(塩分の補給)、麦茶
(ミネラル分の補給)、塩分チャージのタブレット、キュウリの浅漬けなど
が準備出来ていると良いと思います。
もし、熱中症の症状が出てしまったら、車があれば冷房を効かせた車の中で、
冷たい飲み物でも飲みながら好きな音楽を聴いたり、好きな映像を見ていると
回復が早いような気がします。
今回の資料は厚生労働省のホームページの中にある「熱中症 環境保健
マニュアル2014」を参考にしながら要点を抜粋し作成しました。
北千住整骨院: 足立区千住旭町4-18
三軒茶屋整骨院:世田谷区三軒茶屋1-35-5
曳舟中央整骨院:墨田区京島1-24-9
門前仲町整骨院:江東区門前仲町2-8-4